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コンクリート打設とは?基本的な手順や注意点を詳しく解説

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2024年01月15日

建物を支える基礎コンクリートは、どのような手順で作られるのでしょうか?

今回の記事では、コンクリート打設の計画から仕上げまでの各工程を詳しく解説します。

また、コンクリートの質や強度を保つための注意点についても説明するので、ぜひご一読ください。

コンクリート打設とは?基本的な手順や注意点を詳しく解説

コンクリートの打設とは? 計画から仕上げまで基本の手順

コンクリート打設とは、板材で作られた型枠の中に生コンクリートを流し込む作業のことです。

コンクリートは製造工場から建設現場へ、ミキサー車内で混ぜられながら、流動的な状態で搬送されます。

建設現場においては、型枠内に注ぎ込んで固める必要がありますが、適切な手順を守らないと、求められる強度や品質を確保することはできません。

以下では、コンクリート打設の基本的な手順を解説します。

打ち合わせ&打設計画を立てる

コンクリート打設は一度流し込んでしまうと、やり直しすることは難しい作業です。

そのため、打設を始める前に、施工管理技術者やコンクリート技士などの関係者で打ち合わせを行い、打設計画書を共有します。

この計画書には、コンクリートの配合と強度、打設の方法、養生の手順など、コンクリートを打設するために必要な詳細が含まれています。

型枠を組む

コンクリートを打設するエリアに、コンクリートを流し込む型枠を木枠や鋼製の型枠を使って組み立てます。

また、設計図に合わせて型枠内の鉄筋も組んでいきます。

打設を始める前に、型枠の内部にあるゴミや木くずなどを取り除いておきましょう。

受け入れ検査を行う

コンクリートの品質は建物の強度に影響する重要なポイントです。

そのため設計図や仕様書に記載されている通りの強度が確保されているかを検査する必要があります。

ミキサー車で生コンクリートが建設現場に到着したら、発注した通りの品質であるかを確認します。

受け入れ検査では、納品書確認、スランプ試験、空気量試験、塩化物量試験などを行います。

打ち込み作業を行う

受け入れ検査をクリアしたら、実際に型枠内に生コンクリートを流し込みます。

生コンクリートは流し込むと時間経過とともに固まり始めるため、練り混ぜから打ち終わりまでの時間や打ち重ね時間の間隔が細かく決められています。

流し込む時間や打ち重ね時間がかかり過ぎてしまうと、最初に流し込んだ生コンクリートが硬化してしまい、コールドジョイントやひび割れなどを引き起こす可能性があります。

締め固めする

流し込んだ生コンクリートの中には気泡や水分が入り込みます。

そのまま、固まってしまうと強度に影響するため、内部振動機や型枠振動機を使って締め固めを行います。

内部振動機による締め固めは、コンクリートを打設した直後に、振動棒をコンクリートの内部に挿入し、コンクリートに振動を与えながら内部の空気や水分を排出させます。

型枠振動方法は型枠の外側から叩いたり型枠用振動機を使用したりして、外側からコンクリートに振動を与えます。

仕上げをする

締固め作業を終えたコンクリートの表面を滑らかに均し仕上げます。

コンクリートを仕上げる方法には、均し仕上げ、木ゴテ押さえ、金ゴテ均し、金ゴテ仕上げの4種類があります。

トンボ均し

この手法ではトンボを活用して、コンクリート表面を平坦にする作業を行います。

主に捨てコンクリートで基準線の設定や足場の構築などに使用されます。

木ゴテ押さえ

トンボで均したコンクリート表面に木ゴテを使って仕上げを施す手法です。

この方法での仕上がりは、粗くてラフな表面が特徴です。

金ゴテ均し

トンボで平らにした後、金ゴテを用いてさらに滑らかに仕上げる方法です。

木ゴテ使用時よりもなめらかな表面になります。

金ゴテ仕上げ

この方法では、金ゴテを使ってコンクリートをさらに滑らかに仕上げます。

直接コンクリートの表面を仕上げる場合に適しています。

コンクリート打設での注意点

コンクリート打設は工程が多く、手順を間違えたり打設に時間がかかってしまったりすると、コンクリートがうまく凝固せずに必要な強度を達成できない可能性もあります。

ここでは、コンクリート打設で注意するべき点を解説します。

時間管理を怠らない

生コンクリートは時間経過とともに、どんんどん固まっていってしまいます。

コンクリートを練り混ぜてから打ち終わりまでの時間や、打ち重ね時間の間隔は、気温によって規定時間が決まっています。

コンクリート打設は必要な準備を整えた上で、規定時間に打ち込みが終わるよう時間管理を徹底することが大切です。

雨天時の作業は特に注意が必要

コンクリートは水とセメントの化学反応によって硬化するため、雨で水分量が増えてしまうと、硬化に時間がかかったり、強度が達成できなかったりする可能性があります。

そのため、コンクリート打設は雨天時を避けて行うのが原則です。

まとめ

コンクリートは、セメントと水の化学反応によって硬化し、打設日から約28日で適切な強度を達成できるように計算されています。

生コンクリートを流し込む時の時間管理に問題があったり、打設中に雨が降ったりすると、コンクリートの強度が達成できないこともあるため要注意です。

設計図書や仕様書通りに建物を建設できるように、打設計画はしっかり立て、事前準備を整えた上で、スムーズに作業を進めていくことが大切です。

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