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造成工事とは?造成工事の種類や流れと費用について詳しく解説

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2024年02月15日

新たに土地を活用するとき、あるいは建物を建てるときに造成工事を行う場合があります。

造成工事は土地を地ならしする作業で、土木工事や建設工事を行ううえで重要です。

ひとえに造成工事といっても、土地の状況に応じて作業内容は異なり、適切な工事を行わなければなりません。

この記事では、造成工事とは何か、どのような工事を行うのか、造成工事の種類について解説します。

私たちの身近で造成工事を見かけることがあるかもしれません。

そのときには、この記事の内容を思い出して、造成工事について理解を深めてみてください。

造成工事とは?造成工事の種類や流れと費用について詳しく解説

造成工事とは

造成工事とは土地を整備する工事です。

たとえば荒地を造成するときには生い茂る樹木や雑草、石、砂利など不要なものを取り除かなければなりません。

もしくは周囲の土地と高低差のある土地であれば平地として地ならしする必要があります。

このように、住宅や建物の建築、あるいは地盤改良など目的に応じて土地を整備する工事が造成工事です。

造成工事の種類

造成工事は以下の5種類に分かれます。

・整地のための造成

・草や木を除去するための造成

・地盤改良のための造成

・土留のための造成

・残土処分

造成を行ううえで、不要物の除去を行うことはもちろんのこと、地盤が悪ければ新たに土を運び入れたうえで整地をしなければなりません。

運び出すものは草や木、岩だけではなく整地をした際に発生した残土なども含まれます。

造成工事の流れ

造成工事を行う際には、対象となる土地によって作業内容が変わります。

たとえば、農地や駐車場を宅地用地に造成するときには、かならずしも地鎮祭が行われるとは限りません。

もしくは、住宅街の造成工事を行う場合は、事前に周囲の壁や側溝を補修したり、駐車場を宅地に造成する場合はコンクリートを撤去したり、このように作業内容が変わります。

その点も踏まえて造成工事を行う際の大まかな流れは以下のとおりです。

・地鎮祭

・機材の搬入

・土地の造成

・転圧作業

・機材の搬出

・清掃

それぞれの手順について解説します。

地鎮祭

造成工事を始める前に地鎮祭を行います。

地鎮祭とは、その土地に宿る神様に、これから工事を行うこと、工事中の安全を祈願する祭事です。

地鎮祭は作業そのものに直接関連するものではありませんが、工事を滞りなく安全に行うことを願う行事として地鎮祭は大変重要です。

先ほど説明したとおり、ケースによっては地鎮祭を執り行わずに造成工事を始める場合もあります。

機材の搬入

地鎮祭が終わったのちに、機材の搬入を行います。

ショベルカー、ブルドーザーなどの重機を搬入して、造成工事の準備を進めます。

土地の広さ、工事内容によって搬入される重機の種類や大きさも変わり、事前に土地の状況を調査したうえで適切な重機を搬入しなければなりません。

このとき、たとえば住宅街であれば隣接した住宅、造成する土地の周囲にある道路の状況なども考慮します。

さらに、重機を搬入する際には道路の使用許可を事前に申請するなど、さまざまな事柄を考慮しなければならない作業です。

土地の造成

機材搬入後、土地の造成を行います。

一般的に造成をする際にはショベルカーを使用します。

崖や土地の高低差が大きい、あるいは岩などの障害物がある場合はショベルカーを使って撤去しなければなりません。

造成予定地がすでに使用されている場所であれば表面のコンクリートの除去や周囲の外壁、設置物の撤去が必要になる場合もあるため、対象となる造成地に応じて作業内容は変わります。

不要物を撤去したうえで、ショベルカーで土を掘り起こして表面部分の土を除去します。

宅地を造成するためには、除去した土の代わりに造成用の土を運び込み、踏み固めながら新たな土を運び込んで踏み固めるという地道な作業を繰り返さなければなりません。

造成地が広い場合はブルドーザーで地ならしをすることもあります。

転圧作業

対象とする土地を整備しながら転圧作業を行います。

転圧作業とはローラーやランマ―といった機械で造成地を踏み固める作業です。

造成した土地を踏み固めなければ、その後の基礎工事に影響が出るため、この作業も非常に重要です。

ランマ―は両手に持って振動をさせながら地面を踏み固める機械で、造成工事のほかに舗装工事でよく使用されます。最終的な転圧作業を行うと造成工事は完了です。

機材の搬出

造成工事が完了したのち、機材の搬出を行います。

周囲に道路がある場合など、重機搬出時にトレーラーを止めておかなければならないため、必要な場合は事前に申請を出さなければなりません。

こうしてすべての機材を搬出させます。

清掃

重機や機材を搬出したのちに、造成地の周囲を清掃します。

せっかくきれいに造成したとしても、ごみや不要物を残置したのでは造成を行った意味がありません。

近隣住民に迷惑をかけることにもつながります。

そのため、最後まで丁寧に清掃を行い引き渡すことが重要です。

造成工事の費用

造成費用は規模や種類、実施する業者によって変わります。

そのため、一律で「このくらいの費用がかかる」といった明確な決まりはありません。

しかし、国税局によって、相続税評価額のために宅地造成費を都道府県ごとに項目として定めているため、ある程度の相場観を算出することは可能です。

なお、宅地造成を行う場合は、住宅ローンの対象とはならないため注意が必要です。

宅地造成をする場合には、十分な費用を準備しなければならないため、この点は注意しましょう。

まとめ

今回は、造成工事とは何か、造成工事の種類、造成工事の流れについて解説しました。

こうした土地を造成する際には手順を踏んで造成工事を行わなければなりません。

造成工事は土地の造成を目的とするため、草や樹木、石など不要なものを確実に除去し、整地のうえ転圧作業でしっかりと踏み固めて工事ができる状態にすることが重要です。

普段の生活で建設現場や工事現場を見かけた際には、造成工事が行われていることを思い出し理解を深めてみるのもよいかもしれません。

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