お役立ちブログ

blog

建物を建てる際に必要な地盤調査とは?地盤調査の種類や費用目安も解説!

BLOG

2023年12月27日

建築物の基礎となる土地のことを地盤といいます。

地盤が建物の重さを支えられる強さ(地耐力)を持っているかどうかは、調査をしなければわかりません。

今回は地盤調査がどのようなものか、主な調査の種類などについて解説します。

建物を建てる際に必要な地盤調査とは?地盤調査の種類や費用目安も解説!

地盤調査とは

地盤調査は、建物を建てる前にするべき必須事項です。

大まかな知識や、調査が必要な理由についてまとめます。

地盤調査の概要

地盤調査とは、建物を建てる土地(地盤)が、建物の重さに耐えられる場所なのか、液状化現象を起こす可能性がどのくらいある土地なのかなどについて事前に調査することです。

液状化現象とは、地震の揺れで地盤に大きな衝撃が加わることが原因で土の粒子がバラバラになってしまい、地盤全てが液体のようにどろどろになる現象のことです。

調査を行うことで、地盤の強さ以外にも地下水位の把握や地層の種類などがわかります。

調査にかかる時間は調査方法によって異なりますが、半日から数日程度です。

調査してすぐにわかることもありますが、正確な地盤調査報告書の作成には数日間かかると考えるべきでしょう。

地盤調査が必要な理由

調査を行わずに建物を建設した場合、地盤沈下や建物が傾くといった被害が発生する可能性があります。

こうしたリスクを回避するため、建物を建設する前に地盤調査を行います。

調査の結果は、建物の構造計算に使用するため非常に重要です。

調査が必要なケースとして、注文住宅を含む新たな建築物を建てる場合や建て替えをする場合、土地を新規で購入する場合などが考えられます。

また、調査結果によって地盤が弱いと判明した場合は、地盤を強化するための改良工事が実施されます。

主な地盤調査の種類

調査方法は複数存在しますが、今回はSWS試験・ボーリング調査・表面波探査法・平板載荷試験の4つを取り上げます。

SWS試験(スクリューウエイト貫入試験)

以前は「スウェーデン式サウンディング試験」とよばれていましたが、2020年10月以降、スクリューウエイト貫入試験へと名称が変更になりました。

ロッドという鉄の棒の先端にねじ状のスクリューポイントを取り付け、それを地面に突きさします。

ロッドの沈み込み具合によって、地盤の硬さ・軟らかさや締まり具合を調査する方法です。

ロッドがあまり沈み込まなければ固い地盤、用意に沈むようであれば軟らかい地盤であると判断します。

この方法で調査できるのは地表から約10メートルくらいまでの深さで、10メートルを超えると調査制度が低下してしまいます。

戸建住宅の場合は、建物の四隅と中央部の5つの地点で測定する5側点が一般的ですが、建物の形などにより測るポイントを増やすこともあります。

他の方法に比べるとリーズナブルに調査できる半面、建物の規模によっては正確性を確保しにくいデメリットもあります。

ボーリング調査

マンションなど、比較的大きな建築物を建てる際に行われるのがボーリング調査です。

ボーリング調査とは、地表から地中に円筒状の穴をあけ、地層の積み重なっている様子などを調べる調査のことです。

地盤の土を採取できることや、硬い層でも深くまで掘り進められるというメリットがあります。

採取した土は調査サンプルとして活用できるため、SWS試験よりも精密な調査が可能です。

一般住宅でボーリング調査を行うことは少ないですが、大規模な住宅や地下室を作る際などに行われることがあります。

表面波探査法

表面波探査法は、地面をわずかに揺らし、揺れ(表面波)が伝わる速さを測定する調査方法です。

表面波を分析することで、地下15メートルくらいまでの地層の状態がわかります。

火薬を使わない調査方法であるため、地盤改良後のアスファルトや砂利などの確認調査としても用いられます。

平板載荷試験

平板載荷試験でも地盤の強さを測ることができます。

試験を行う場所の周辺を平らにし、直径30cm程度の鉄の板(載荷板)を設置します。

そして、載荷板に重みをかけて沈んだ量を測定します。

地盤調査の費用目安

地盤調査を行うにはどのくらいの費用が必要なのでしょうか。

SWS試験や表面波探査法は5万円から10万円程度と、比較的低コストで実施できます。

平板載荷試験は地面を整地する必要があることから、15万円程度の費用を見積らなければなりません。

最もコストが高いのはボーリング調査で、15〜30万円程度を見込まなければなりません。

調査する深さが深いほど、ボーリング調査のコストは上昇するため、40〜80万円程度の費用が掛かることもあります。

これらの費用はあくまで目安であるため、正確な費用を知りたい場合は、直接、地盤調査を行っている会社に問い合わせたほうがよいでしょう。

まとめ

今回は地盤調査の必要性や調査の種類、費用の目安について解説しました。

地盤調査は建設する前に必ず行わなければならない重要なものですが、建物の種類によって調査の種類も異なります。

一般住宅であれば、多くの場合SWS試験で調査を行うため、調査費用は5〜10万円程度ですみます。

詳しい内容については、住宅建設前の打ち合わせでハウスメーカーなどに確認するとよいでしょう。

お問い合わせ

CONTACT

お仕事・採用についてはこちらからお問い合わせください。

048-234-3173受付時間 9:00~18:00(土・日・祝日除く)