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基礎工事にかかる期間はどのぐらい?基礎工事の種類など解説します
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2023年09月08日
建物を建築する際に重要な工程のひとつに基礎工事があります。
基礎工事にかかる期間は、建物の大きさや複雑さにもよりますが一般的な住宅では1か月ほどかかります。
基礎工事の作業自体、いくつかの工程にわかれています。そのため、これだけの期間が必要になります。
本記事では基層工事の期間を解説するとともに、基礎工事の種類、基礎工事の各作業工程について解説します。
この記事を読むことで基礎工事の作業工程と作業日数をより深く理解できます。
実際に建物の建築を依頼する際には、基礎工事の内容と期間について参考にしてください。
![基礎工事にかかる期間はどのぐらい?基礎工事の種類など解説します](http://www.miyashitakogyo.com/wp-content/uploads/2023/10/宮下工業 株式会社 基礎工事-期間-min.jpg)
基礎工事にかかる期間
基礎建築にかかる期間はおおよそ1か月程度です。
冒頭で説明したとおり、建物の規模や複雑さによっては期間が前後します。
ただ、一般的な戸建て住宅であれば1か月程度と考えれば間違いありません。
もちろん、天候やトラブルによっては期間が延びる可能性があります。
基礎工事の間の各作業と所要日数については、後ほど解説します。
基礎工事の種類
基礎工事の作業内容について解説する前に、基礎工事の種類について解説します。
基礎工事とひと言でいってもさまざまな種類があり、その違いにより基礎工事の期間も変わってくるからです。
基礎工事の種類にはこのようなものがあります。
・杭基礎
・ベタ基礎
・布基礎
・SRC基礎
・独立基礎
それぞれの基礎工事について解説します。
杭基礎
抗基礎とは、地盤の固い支持層に支持杭を打ち込む基礎のことをいいます。
この基礎工事が必要となるケースですが、建物を建築する地盤が弱い場合に用いられます。
地盤が弱い部分に基礎工事を施工しても土台部分が軟弱なため、地中深くの固い地盤にまで杭打ちを行わなければなりません。
このような際には抗基礎が選択されます。
ベタ基礎
ベタ基礎とは、床下全体にコンクリートを流し込む基礎のことをいいます。
床下に鉄筋を張りめぐらし、その上からコンクリートを床下基礎に流し込みます。
さらにそのうえから防湿シートを敷くため、湿気による強度劣化を防ぐことができるほか、シロアリ対策にも有効です。
この工法は比較的地盤が軟弱な土地でも有効で、掘削が少ないため施工がしやすいというメリットがあります。
布基礎
布基礎とは、建物の負荷がかかりやすい部分のみコンクリートを流し込む基礎のことをいいます。
布基礎は古くから日本国内で使用されてきた基礎です。
床下部分の主要な柱や壁にコンクリートを流し込みます
比較的地盤の強度が高い場所でとられる基礎です。
木曽以外の部分は地面がむき出しとなることからシロアリなどに気をつけなければなりません。
SRC基礎
SRC基礎とは、床下に砂利を敷き詰める基礎のことをいいます。
この工法は床下に砂利やコンクリートを敷き詰めるため、地中の熱を受けやすいという特性があります。このことにより、冷暖房効果が見込めます。
独立基礎
独立基礎とは、主要な柱の下のみ基礎を造ることをいいます。
布基礎に比べ、さらに基礎部分が小さくなるため比較的地番が強固な土地に建築する際にとられることが多くなっています。
基礎工事の日程
先ほどの解説で、基礎工事の期間は1か月程度という解説をしました。
それでは、基礎工事のそれぞれの作業ではどのぐらい日数がかかるのでしょうか。
各作業にかかる日数はおおよそこの通りになります。
あくまで目安のため、日数は前後します。
作業項目 | 日数 |
地盤調査 | 3日 |
地縄張り | 3日 |
掘削 | 3日 |
砕石 | 3日 |
捨てコンの流し込み | 2日 |
鉄筋組み・型枠設置 | 3日 |
コンクリートの流し込み | 5日 |
養生・型枠の取り外し | 6日 |
基礎工事の手順
先ほどの基礎工事にかかる作業日数で解説した、各作業項目について簡単に説明します。
どのような作業を行っているのか参考にしてください。
地盤調査
地盤の強度を調査します。
建物の自重によって地盤沈下が起こらないか調査を行います。
場合によっては地盤改良などの措置を行うこともあります。
地縄張り
仮設の囲いを作ります。
縄やビニールロープで線を張ります。
掘削作業
地盤まで穴を掘ります。
排水・土留めなどと並行して行います。
砕石を敷き詰める
砕石を敷き詰め地盤沈下を防ぎます。
捨てコンの流し込み
砕石の上に防湿シートを敷きます。
建物が建つ場所を確認するためにコンクリートを流し込みます。
鉄筋組み・型枠の設置
基礎の部分となる場所に鉄筋・型枠を組みます。
特に、鉄筋コンクリートを基礎とする場合には重要な作業です。
コンクリートの流し込み
型枠にコンクリートを流し込みます。
振動機を使ってすき間をなくし、密度を濃くします。
養生・型枠を外す
コンクリートが完全に乾いたら型枠を外します。
その後、さらに乾かすためにブルーシートで覆います。
乾かすのに3~5日程度かかります。
基礎工事のポイント
基礎工事を行ううえで、いくつか気をつけるべきポイントがあります。
このポイントを見逃してしまうと基礎工事がうまくいかないばかりか、のちにトラブルとなる恐れもあります。
気をつけるべきポイントは以下の3つです。
・コンクリートの厚み
・養生と正確な施工
・コンクリートのコーティング
それぞれについて解説します。
コンクリートの厚み
基礎工事の中で、最も重要な点はいかに強度を持たせるかという点です。
強度を増すためにはコンクリートに厚みを持たせる必要があります。
適切な強度を保つためには、どのぐらいコンクリートに厚みを持たせるのか、計画段階で細かく定義しておかなければなりません。
厚みを持たせるほかにも、セメントの配合比率も重要です。
こうした点は特に気をつけなければなりません。
養生と正確な施工
基礎工事を行ううえで、きちんと養生を行い、正確な施工を行うことも重要です。
養生をきちんとしないとコンクリートの密度に影響を与えてしまうからです。
正確な養生を行うことで、コンクリートから空気を抜き密度を上げることができます。
頑丈な基礎を造るうえで、鉄筋の施工を丁寧に行うことも重要です。
鉄筋は基礎のかなめとなるため、正確な施工が求められます。
コンクリートのコーティング
基礎部分のコンクリートのコーディングも重要です。
コーディングを行わないとコンクリートが中性化する恐れがあります。
コンクリートが中性化してしまうと、コンクリート内部の鉄筋が酸化され腐食の原因になります。これを防ぐために、コーディングを行いセメントが中性化するのを防ぎます。
この点も基礎を造るうえでは重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで基礎工事の期間と各作業内容、所要日数について解説しました。
改めて整理します。
基礎工事の期間は、一般的な戸建て住宅の場合には約1か月かかります。
建物の大きさや施工のしやすさによっても左右されますが、戸建て住宅の場合は、これぐらいの期間かかるとみて間違いありません。もちろん、天候によって期間が延びる可能性もあります。
基礎工事については、複数の工法があり、地盤の状態、環境によって適切な基礎を選択することが重要です。
基礎工事はいくつかの作業から成り立っており、それぞれの作業にかかる日数も考慮に入れる必要があります。
このようなポイントを押さえたうえで、基礎工事を行うことが重要です。
実際に住宅を建築することになった場合は、本記事の内容を踏まえたうえで施工業者と密にコミュニケーションを取ることをおすすめします。そうすれば、建築時のみならず建築後のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。