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玉掛けとは?玉掛けの手順など詳しく解説します!

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2023年09月11日

工事現場、工場などでよく見かける光景の中に玉掛けがあります。

玉掛けとは、重機で荷物を移動する際に、荷物にワイヤーロープやベルトスリングを掛ける作業のことをいいます。

重厚な鉄骨や巨大な金属部品など、クレーンを使った移動は必ず発生します。そのため、玉掛けも必須の作業です。玉掛けは工事や工場にはなくてはならない作業なのです。

本記事では玉掛けの方法、玉掛けの手順などを解説します。

この記事を読むことで玉掛けについてより深く理解できます。

本記事を読んで玉掛けについて少しでも興味が出てきた際には、参考にしてください。

玉掛けとは?玉掛けの手順など詳しく解説します!

玉掛けとは

玉掛けとは建設現場などで重量物をクレーンや重機で持ち上げる際に、荷物を掛ける作業のことをいいます。

建設現場のほかにも工場や造園など、玉掛けをする場面は数多く存在します。

玉掛けにはさまざまな決まりごとがあり、限られた人しか作業はできません。

玉掛けの方法

玉掛けにはいくつかの方法があります。

一般的な玉掛けの方法にはこのようなものがあります。

・目掛け

・半掛け

・あだ巻き掛け

・肩掛け

・あや掛け

それぞれに長所と短所があり、玉掛けに適した荷物にも違いがあります。

例えば、目掛け、半掛けは重心が低く、左右対称の荷物に適した玉掛け方法です。

あだ巻き掛けや肩掛けは、目掛け、半掛けとは違い、ワイヤーロープをクレーンのフック、もしくはフックの肩に巻きつけるといった具合です。

玉掛けを行う際には、こうした特徴を踏まえ、移動させる荷物も考慮のうえで最適な玉掛けの方法を選択する必要があります。

玉掛けで使用する用具

玉掛けを行う際に、もっとも重要な用具といえばワイヤーロープです。

ワイヤーロープは対荷重、強度について法律で決められています。そのため、何でも使用して良いわけではありません。

玉掛けで使用してよいワイヤーロープは安全係数6以上のものと定められています。さらに、リング・フックが装着されていなければなりません。

ワイヤーロープの種類は「アイスプライス(編み込み)加工」か「圧縮止め(ロック)加工」のいずれかです。

ワイヤーロープの他に、ベルトスリングを使用することもあります。

ベルトスリングは合成繊維でできた帯状のベルトです。

ワイヤーロープに比べると柔軟性があるものの強度は弱い点が特徴です。

帯状のため、荷物をしっかりと固定しやすいというメリットもあります。

玉掛けの作業内容

ここでは玉掛けの作業内容について解説します。

玉掛けの作業内容は以下のとおりです。

・ワイヤーロープを掛ける

・重機のフックに引っ掛ける

・安全確認をする

・吊り上げ合図をする

・ロープで誘導する

・積み荷を降ろす

それぞれの作業内容について解説します。

ワイヤーロープを荷物に掛ける

まず、移動したい荷物に対してワイヤーロープを掛けます。

ワイヤーロープを掛ける方法は先ほど解説したとおり何通りもあります。

移動させる荷物の形状、重心の位置に応じて適切な玉掛けを行います。

重機のフックに引っ掛ける

玉掛けが完了した後にワイヤーロープを重機のフックに引っ掛けます。

ただし、先ほど解説した方法によっては直接フックに引っ掛けない場合もあります。

安全確認をする

実際に移動させる前にワイヤーロープが掛かっているか、重機のつり上げに問題がないか安全確認を行います。

作業中のけがを防ぐためにも重要な作業です。

吊り上げ合図をする

安全確認を行い、問題がなければ重機のオペレーターにつり上げ合図をします。

ここで初めて荷物が吊り上げられます。

ロープで誘導する

吊り上げられた荷物をロープで引っ張りながら誘導します。

同時に重機オペレーターも荷物をゆっくりと移動させます。

この時、重機オペレーターに都度合図を送り慎重に作業を行います。

積み荷を降ろす

所定の場所まで移動したらフックからワイヤーロープを外し、荷物からもワイヤーロープを外します。

これで玉掛けによる荷物の移動が完了します。

玉掛けに必要な資格

玉掛けを行う場合は資格が必要です。

荷物の重量が1トンを超えるかどうかにより、取得すべき資格が変わります。

玉掛け特別教育

1トン未満の荷物の玉掛けをするためには、玉掛け特別教育を受講する必要があります。

講習は学科5時間、実技4時間、計9時間行われます。

講習を受講することで修了証が発行されます。試験はありません。

受講料は1万5千円程度です。

玉掛け技能講習

1トン以上の荷物の玉掛けをする場合には、各都道府県の労働局に登録した事業者のもとで玉掛け技能講習を受講する必要があります。

講習は学科12時間、実技7時間、計19時間行われます。

玉掛け特別教育と同様に、受講することで修了証が発行されます。

費用は2万円程度です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

玉掛けについて改めて整理します。

玉掛けには以下のようにさまざまな方法があります。

・目掛け

・半掛け

・あだ巻き掛け

・肩掛け

・あや掛け

玉掛けはワイヤーロープかベルトスリングを使用して行います。

玉掛けには作業の流れがあります。作業内容は以下のとおりです。

・ワイヤーロープを掛ける

・重機のフックに引っ掛ける

・安全確認をする

・吊り上げ合図をする

・ロープで誘導する

・積み荷を降ろす

玉掛けを行う場合は資格が必要となり、1トン未満の荷物を玉掛けするのか、1トン以上の荷物を玉掛けするのかによって受講すべき講習が変わります。前者は玉掛け特別教育、後者は玉掛け技能講習です。

玉掛けは工事現場や工場では必須の作業です。地味な作業ではありますが、玉掛けなしに日々の経済活動は成り立たないといっても過言ではありません。

もし、玉掛けについて少しでも興味がある場合は、本記事を参考のうえ、さらにいろいろなことを調べてみると玉掛けの奥の深さをより深く知ることができるでしょう。

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