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土木工事とは?土木工事の定義や種類から建築工事との違いまでを解説!

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2023年09月29日

皆さんは、土木工事がどのような工事かを知っていますか?

土木工事は、建築物の土台部分を工事したり、災害を防ぐ対策などを行なったりと多くの分野を担っている工事です。

また、土木工事は農業用の水を引いたり、森林に緑を増やしたりするなど地面にかかわる工事のほとんどを担っていることが特徴です。

今回は、土木工事の定義から、建設・建築工事との区分けや土木工事の具体的な工事内容までを紹介します。

土木工事とは?土木工事の定義や種類から建築工事との違いまでを解説!

土木工事の定義は?

土木工事は、国土交通省が規定する建設工事29種の1つであり、土木一式工事として定義されています。

土木一式工事は、補修や改造・解体を含む総合的な企画・指導・調整をもとに土木工作物を建設する工事とされており、橋梁の建設・下水道の管工事・下水処理場の敷地造形工事も含まれます。

また、上水道にまつわる工事は水道施設工事に含まれているため、土木一式工事に含まれていないことも特徴です。

建設・建築工事との区分けは?

前項では、国土交通省による土木工事の考え方を紹介しました。

また、土木工事と似た言葉に建設工事と建築工事があります。

本項では、土木工事と建設工事や建築工事との区分けについて解説します。

建設工事とは?

建設業法第2条によれば、建設工事は土木建設に関する工事と定義されており、前項で紹介した建設工事29種のすべてが建設工事に該当します。

また、建設工事29種には土木工事のほかに建築・塗装・造園・電気通信などさまざまな工事が含まれているため、土木工事よりも広い範囲を指していることがわかります。

そのため、建設工事は地上に立つ工作物のほとんどを含む工事だと言えるでしょう。

建築工事とは?

建築工事は、建設工事29種における建築一式工事に区分され、総合的な企画・指導・調整をもとに建築物を建設する工事とされています。

また、土木一式工事と建築一式工事は、土木工作物を造るのか、建築物を造るのかで区分けすることが可能です。

土木工作物は、一般に人為的に土地に固定した物を指すのに対して、建築物は土地に固定された物の中で、屋根や柱・壁を有するものとされています。

そのため、大きく分けると土木工事は地中から地面にかけての工事を指し、建築工事は地上での工事を指すという違いがあると言えるでしょう。

土木工事の内容はどのように分けられている?

前項では、土木工事・建設工事・建築工事の区分けについて解説しました。

さらに、土木工事には工法による分け方も存在します。

本項では、土木工事の3つの工法を紹介します。

基礎工事とは?

基礎工事とは、建物と地面をつなぐ構造物(建築物の基礎)を造る工事を指し、建物の重さや地震などによる力を地盤に伝えることで、建物の一部が沈むこと(不同沈下)を防ぐ役割を担います。

基礎工事は大きく分けると、以下の2つに分けられます。

  • 杭基礎:主に地盤が柔らかい時に使用
  • 直接基礎:主に地盤が固い時に使用

杭基礎は柔らかい地盤に長い杭を打ち込み、固い地盤に到達させる(もしくは近くまで到達させる)ことにより建物を支える方法です。

一方、直接基礎は固い地盤に基礎を築き、建物の重さを地盤に伝える方法を指します。

上記のように、基礎工事は建物の土台を造る非常に重要な工事と言えるでしょう。

造形工事とは?

造形工事とは、建物を建てる前に地面を整える工事を指します。

例えば、三角形や円形などの土地では、四角形の建物を造るに当たってスペースの無駄が多いことがわかります。

この時、建築物に適した形に土地を整備すると、より土地を有効に活用できると言えるでしょう。

他にも、斜面や弱い地盤に建築物を建てる際に土地を整えることも造形工事に当たります。

外構工事とは?

外構工事とは、建物の外側に建てられる構造物の工事を指し、門やブロック塀の設置などが挙げられます。

そのため、外構工事は基礎工事や造形工事とは違い、ブロック塀や門などを造ることで建物を守るセキュリティ面の強化やプライバシー保護の観点での役割を果たします。

他にも、外構工事は建築物の外観を装飾したり、テラスなどを造り建築物のイメージを演出したりする工事も含まれるので、建築物には欠かせない要素だと言えるでしょう。

土木工事の主な種類にはどういったものがある?

前項では、土木工事の内容に対する区別を紹介しました。

また、土木工事は以下の表における土木工作物の種類によっても区分されています。

土木工作物の種類

土木工作物の種類工作物の概要
河川工事大雨などによる河川の氾濫を防ぐために、河川を掘削したり、堤防を造ったりする工事
海岸工事高波による海岸の浸食や津波などの被害を予防するために行なう工事
橋梁工事川や海などに橋をつくる工事
空港建設工事新しい空港の建設や既にあるの空港の強化に加えて、老朽化した空港の解体も含む工事
下水道工事下水道および下水処理場などを建設する工事
ダム工事砂防ダムや貯水池ダムなどを建設する工事
道路工事新しい道路を造ったり、既にある道路を改良したりする工事や道路上にある構造物を設置する工事
トンネル工事トンネルを造る工事
土地区画整理建築物を建築ができるように地面を整える工事
砂防工事土砂災害を防止や土地の緑化を図る工事
農業土木工事農地に対する造形工事や河川や地下水から農業用に使う水を引く工事
森林土木工事林道を整えたり、土砂崩れを防いだりする目的の工事

このように、土木工事はビルなどの建築物の基礎から道路・橋・治水など地面に関わる多くの工事を担っており、現代社会には欠かせない役割を果たしていることがわかります。

土木工事とは?土木工事の定義や種類から建築工事との区分けまでを解説!まとめ

今回は、土木工事について定義から工事の種類までを紹介しました。

土木工事は、現在社会には欠かせないインフラシステムを造っていたり、さまざまな災害を予防・対策していたりと、人々が安全・安心に暮らすために必要な工事だとわかりました。

本記事を参考に、土木工事に関心を持っていただければ幸いです。

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