重機オペレーターの仕事はきつい？仕事内容や必要な資格、やりがいについて解説！

2023年09月23日

建設現場で大きな重機をあつかう重機オペレーター。

彼らの仕事は決して単純作業ではありません。

積み重ねてきた技術や知識を総動員し、熟練した技で重機をあつかいます。

身体的にも肉体的にもプレッシャーがかかるため「きつい」仕事ではありますが、その分、達成感や楽しみのある仕事でもあります。

今回は重機オペレーターの仕事内容やきついといわれる理由、必要な資格、重機オペレーターならではのやりがいなどについて解説します。

重機オペレーターはどんな仕事？

建設現場や作業現場で活躍する大型機械をまとめて重機といい、重機を操作する人を重機オペレーターと呼びます。

重機は一つひとつ操作方法が異なるため、それぞれの操作に熟練しなければなりません。

重機はさまざまな種類がありますが、ここでは以下の5つの重機と仕事内容を取り上げます。

・クレーン車

・フォークリフト

・油圧ショベル

・ブルドーザー

・ロードローラー

クレーン車は高層ビルの建築現場などでよく見かける重機です。

建築作業に必要な資材を高いところに搬入するために利用されます。

cm単位、mm単位での調整が必要であり、操作する人は高い集中力を要求されます。

自分の作業にだけ集中していればよいわけではありません。

周囲の状況に気を配り、危険を未然に察知して事故を防ぐ能力も必要です。

フォークリフトは貨物やパレットの積み下ろしに利用される重機です。

工場や市場など荷物の積み下ろしや移動が行われる現場になくてはならないものです。

油圧ショベルは地面を掘り下げたり、建物を解体するときに活躍します。

油圧ショベルを使う現場は作業員が多いため接触事故を起こさないよう、細心の注意が必要です。

ブルドーザーは整地作業などで活躍します。

土砂を押し出す作業もするため、周囲を巻き込まないよう注意しなければなりません。

ロードローラーはアスファルトを固めるときなどに活躍する什器です。

道路工事の現場などで見かけたことがあるかもしれません。

重機オペレーターがきつい理由

重機を扱う仕事は集中力や注意力、判断力などを必要とするため肉体的にも精神的にも負担が大きい仕事です。

ここからは、きついといわれる理由を具体的に見てみましょう。

肩や首、腰を痛めやすいから

重機を操作するとき、長時間にわたって座ったままの体制を続けなけれなりません。

同じ姿勢をとることがおおいため、肩や首、腰の筋肉を痛めやすいのです。

屋外作業が多いため、夏の暑さや冬の寒さにさらされながら同じ姿勢で作業し続けなければなりません。

覚えることが多いから

重機を動かすには、重機ごとの免許を取得しなければなりません。

操作方法も一つひとつ違うため、覚えるべきことがたくさんあります。

記憶力が低下しやすい中高年になってから資格試験に挑戦するのはとても大変です。

重機オペレーターの仕事を長く続けるのであれば、できるだけ若いうちに色々な資格を取得しておいた方が良いでしょう。

精神的なプレッシャーがかかるから

重機は人間の何十倍、何百倍ものパワーがだせます。

操作を少しでも誤ると、一緒の現場にいる作業員を傷つけてしまうかもしれません。

狭い場所での作業や、電柱・電線・給水管・ガス管などを避けながら作業するのはとても大変です。

事故を起こさないよう慎重に作業しなければなりませんが、作業スピードも大事です。

工事の工程を予定通り進めるため、スピード感をもって作業をしなければなりません。

速度と安全性の両立を図るのは並大抵のプレッシャーではありませんので、きついというのも理解できます。

必要な資格

重機オペレーターという専門資格はありません。

そのため、操作する重機ごとに資格を取得しなければなりません。

クレーン車であればクレーン・デリック運転士免許や移動式クレーン運転士免許が必要です。

同様に、フォークリフトならフォークリフト運転技能講習修了証が必須です。

同様に油圧ショベル、ブルドーザー、ロードローラーなどにも必要な資格があります。

重機の資格の数が多ければ多いほど就業しやすいため、できるだけ多くの資格を持っておくと有利です。

重機オペレーターのやりがい

重機オペレーターは決して楽な仕事ではなく、必要資格が多いという点から見ても大変な仕事です。

しかし、それを上回る魅力がある仕事です。

達成感を感じやすい

1つの現場に最初から最後までいることが多く、目に見える形で工事の成果を確認できます。

自分が携わった現場を工事終了後も目にすることが多く、自分の頑張りを認識しやすい仕事だといえます。

また、災害現場などに出動する機会もあるため、救助作業や復興作業に携わることがあります。

現場作業中に被災者から寄せられる感謝の言葉は何物にも代えがたいものとなるでしょう。

重機をあつかう楽しみがある

重機オペレーターの醍醐味は大きな機械を自分で操作できる点にあります。

シンプルに、大型機械を動かすのが好きな人にとって、重機オペレーターは天職といってもよいでしょう。

メンテナンスを含めて機械と長時間接する仕事ですので、機械好きにはたまらない仕事となるでしょう。

まとめ

今回は重機オペレーターの仕事内容やきつさ、必要資格、やりがいについて解説してきました。

大型機械を動かす仕事は単純作業ではなく、同じ姿勢で常に周囲に気を配らなければらないプレッシャーが大きい仕事です。

それが肉体的・精神的なきつさにつながっています。

しかし、自分が携わった仕事を形にしやすいので、達成感を感じやすい仕事でもあります。

大変だからこそ、成し遂げた後の達成感や機械を動かす楽しみを感じやすいのではないでしょうか。